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保守反動が論壇を席巻する中左翼は肩身が狭い▼しかし左翼でいることは恥ではない▼保守思想など左翼思想のアンチテーゼに過ぎないのである▼骨太の左翼思想ここにあり
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東シナ海のガス田の資源は人類全体の福祉向上のために使わねばならないとのであるがそれをどういうプロセスで実現するか。こう問うと多くの日本人は「国連」という名を口にする。「国連とは何か」を問うことなく「国連」と口にするのは極めて不合理な態度と言わなければならない。検証を欠く態度は往々にして権力者の言いなりとなる危険を生じさせることは自明だからである。

国連とは何か。英語で表記すれば「THE UNITED NATIONS」である。これは第二次世界大戦当時の「連合国」を指す名称でもある。日本では「THE UNITED NATIONS」を意図的に「連合国」と「国連」という風に訳し分けるがこれには全く合理性がない。それどころか日本国民から「国連」の正体を隠蔽する役割を果たすことにもなる極めて有害なことである。敵国条項を見よ。「国連」などというものは本来存在しない。「連合国」が第二次世界大戦当時から存在しその勢力を維持拡大し続けているのが今日の社会である。

※以上の考察からわたしは「国連」という用語の代わりに「UN」という英語の略称を用いる

もちろん極左の立場からは論理必然として「UN」の存在が認められないわけではない。極左は世界政府の樹立を目標とする。したがって「UN」が世界政府になりうるならばこれを支持することも十分あり得る。しかし「UN」の実態は何か。安全保障理事会は旧戦勝国のエゴの場であり総会は小国のエゴの場である。極左の立場からは大国であれ小国であれエゴイスティックな行動は断じて認められない。

「UN」は世界政府に成長する過渡期にあり少々のエゴイスティックな行動には目を瞑り「UN」の発展に協力すべきではないかという意見もあろう。しかしいかに目を瞑ろうと「UN」の出自が「戦争に勝った国の連合」でありそれを根拠に現在の地位を築いたことは覆らない。仮に「UN」を世界政府に育てる意志を持つなら戦争に勝った国々がまずその特権をうち捨てねばならない。そうでなければ世界政府としての正統性を獲得し得ない。しかしそしてそれは論理的に可能であっても事実上不可能である。

日本人は「UN」に対する幻想を捨てねばならない。「UN」の正体を見据えず憧れのみを増幅するのは理性的態度ではない。「UN」の正体は「連合国」でありその目的は連合国の利益の固定化である。今の「UN」は世界政府樹立への成長過程ではなく相反するものなのである。日本国政府は安保理入りを目指しているがむしろ「UN」解体に動くのが筋である。目先のあめ玉にしゃぶり付こうとする態度は理性的態度とは到底言えない。

以上よりわたしは東シナ海ガス田開発を「UN」主導で行うことにも反対する。
(続く)
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