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保守反動が論壇を席巻する中左翼は肩身が狭い▼しかし左翼でいることは恥ではない▼保守思想など左翼思想のアンチテーゼに過ぎないのである▼骨太の左翼思想ここにあり
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日本では特に旧社会党現在の社民党という思考停止の低脳集団によって左翼というもののイメージが損なわれてしまっている。憲法9条への帰依に代表されるように連中の思考回路は極めて宗教的であり理性とは正反対の狂信で貫かれている。こういう思考回路は真正の左翼が一番忌み嫌うものである。彼等は左翼を政治的にしかも極めて幼稚な形でしか理解していない。否。そういう程度の理解すらしていない。

左翼という用語の出自そのものは政治的なものである。初期の議会において保守的な政府に反対する勢力が議場の左側の席に陣取ったことがその由来である。その後近代資本主義が発達する中でこれを擁護する政府・与党が議場の右に社会主義的政策を推進する勢力が議場の左側に陣取るようになり左翼とは社会主義・共産主義的政治思想を持つ勢力ということになってしまった。しかし左翼という存在を産み出した思想はそういう政治色分けとは無関係なものである。

では左翼を産み出した思想とは何か。いうまでもない。それは近代合理主義である。それは宗教の代替物としてヒューマニズムを産み出し人間の幸福を量る尺度を物的手段の享有に置き換えた。したがって真正の左翼とは
1近代の合理主義的思考を重んじ
2物的手段の享有における平等を主張する勢力
であることが分かる。近代資本主義の初期の段階において社会主義・共産主義的勢力がそれを代表していただけであって「左翼ならば社会主義・共産主義である」という命題(α)は成り立たない。成り立つのは「社会主義・共産主義ならば左翼である」という命題(β)である。逆は必ずしも真ならず。

では日本の政治状況にこの命題(β)を適用してみるとどうなるか。社民党は(民主)社会主義を標榜すると言っている。そうすると社民党は左翼ということになる。しかし社民党の実態は憲法9条への帰依に代表されるように実証的理性的態度を放棄するものが非常に多い。十数年前土井たか子が「だめなものはだめ」と言ったがそのような感傷的態度は真正左翼の対局に位置するものである。つまり日本の社民党は命題(β)を充たさない。このことから明らかなように社民党は政治的左翼ではあり得ても思想的左翼すなわち真正左翼ではあり得ない。こういう連中を似非左翼という。真正左翼の敵である。

このように書くと左翼お得意の内ゲバかといった反応をする向きもあろう。はっきり言っておく。左翼とは近代合理主義をその基礎とし理性的態度を重んじる勢力でなければならない。政治的似非左翼は左翼の仮面をまといつつ合理的・理性的思考を阻害する方向へ大衆を導く極めて悪質な勢力である。左翼を内部から蝕む獅子身中の虫なのである。これを批判し殲滅することは内ゲバなどではなくむしろ左翼の自己防衛なのである。
(続く)
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